こんにちは。さぁままです^^
今日は英検(R)面接試験について、私のこれまでの500名以上の指導経験をもとに大切なポイントをまとめていきます。
市販の参考書には書かれていないポイントも含まれますので、ぜひ受験準備に生かしていただけると嬉しいです。
●筆者プロフィール●
・英検(R)一級、TOEIC(R)L&R 980点
・元大手英会話スクール講師 指導歴8年
・現在は娘に英語育児チャレンジ中
・英検指導や面接対策でこれまで500名以上の指導にあたり合格実績多数
・世界一周バックパッカー
英検(R)面接の流れ(ざっくりと)
面接の流れは各級の対策本などたくさん売られていますし、英検(R)の公式ホームページでも基礎情報が確認できるので、こちらではさらっと記載しておきます。
試験前には本番のように何度か流れを把握して練習してみることをおすすめします。
1 受付
2 待機室で個人カードの必要事項記入
3 受付順に5人ずつくらいで呼ばれ、各面接室へ誘導される
4 面接室の前に用意されたイスに座って自分の番を待つ
5 スタッフに次の方どうぞと言われたら、いざ面接開始!
①ノックしてMay I come in?と言うと面接官がSure!などと返事をしてくれるので、ドアを開けて中へ入る
②Hello!などと挨拶をしながら部屋へ入り、自分の採点マークシートを面接官にHere you are.といって渡しに行く( 試験官がMay I have your card, please?)などと言ってくれることが多い)
③カードを渡したら、Please have a seat.などと言われるので、Thank you.と言って用意されたイスに座る。
④簡単な挨拶 基本的にはHow are you?と言われることがほとんど。I’m good. How about you?などと返す。
⑤Here is your card. などと質問カードが手渡されるので、Thank you.と言って受け取る。
➅ここからは級ごとに異なるカードを使った音読テストや質問が始まります。質問カードの種類は級ごとに3種類ずつありますが、どれにあたるかは受験の順番によって違うので、運です。(笑)
⑦全ての質問が終わったら、試験官にMay I have your card back, please?などと言われるので、Here you are.と言って返却し、See you!と笑顔で別れの挨拶をして退室する
英検面接対策講師おすすめの意識すべき高得点ポイント✨
✅アティチュードの評価項目
緊張は誰でもする!ですが無理矢理にでも口角をあげましょう(笑)これ大事。
当然ですが無表情やアイコンタクトがない、返事をしない、緊張のあまり下を向いて俯いている子のアティチュード(態度の評価項目)の点数は低くなります。
アティチュードは英語力とは関係がないので意識しだいで誰でも満点が取れるものだと私は思ってます。
ペラペラ話せなくたっていいんです。
面接の間、元気よく挨拶ができて、口角を上げて前を向いていて、試験官の目を見て話を聞いたり大きな声で返事や発言ができればここは満点が取れるはずです。
✅コミュニケーション力をはかるのが面接の目的ということを忘れずに!
最初の挨拶でHow are you?と言われたら、I’m good. How about you?と聞き返すのが私のおすすめです。
なぜならコミュニケーションをはかるテストなので、言葉のキャッチボールができることが大切だからです。
とにかく最初の挨拶ではコミュニケーションを楽しみましょう◎
✅人の話を聞く態度も見られています!
面接官が説明をしている時や質問をしているときは、カードを必死で先読みしたい気持ちもわかるけれど、せめて頷いて聞いているフリだけでもしてくださいね!(笑)
面接の流れがわかっていて練習してきた子ほど、面接官の定番の説明などに対して無視するように無言でカードとにらめっこしがちですが(笑)、やはりここもコミュニケーションのテストであるという点を忘れずに”相手の話を聞く”というコミュニケーションの基礎ポイントを大切にしましょう。
面接官の説明が終わった時には、OK.などと毎回理解した旨を伝えることもとても大事です。
返事をすることだってコミュニケーションの基本ですよね。
✅音読は”相手に伝わりやすいか”を意識して!
音読パートで評価されているのは、発音!…がすべてではありません。
英語特有の文の流れや切れ目を意識して、相手が初めてその英文を聞いた時に話の内容をちゃんとわかってもらえるかどうか?という点が一番大事。
発音よりも区切りや文の上がり下がりを意識して伝わりやすい英語なのかどうか?
★区切り
……because,,,,,,,,,となっている文ならbecauseの前で少し間を開けたり、However,…….という文なら、しっかりめにHoweverのあとで区切りをつけます。接続詞やコンマは注目ポイントです。
★文の上がり下がりや抑揚
…A , B and C.などの並列の文では、…A(↑),B(↑) and C(↓).というように語尾をあげたり下げたりするルールに従うと伝わりやすい文になります。
ピリオドの後はしっかり語尾を下げて読むこともポイントです。
より伝わりやすいようにピリオドのあとは一息置いて。
焦ってる時ほどみんなここを忘れがちで、全ての文が繋がっているように聞こえてしまい分かりづらいと判断されます。
読めない単語があっても適当に読んでとにかく先に進むこと!
音読において、読めない単語があっても誰も助けてはくれません。
必ず大半の受験者を困らせる難しい単語が一つは毎回混ぜてあります。
そこで長い時間止まってしまうことのないよう、適当にでもとにかくその単語を読んで先に進みましょう。
✅間違っても言い直すことができます!
あ、間違えた!と思っても大丈夫。
もう一度最初から文章を言い直した場合、その後から言った文章で面接官は採点をしてくれますので焦らずに自分の意見をきちんと伝えましょう。
また、面接の最後にあるDo you like~? や Do you think~?などの個人に対しての意見を問われる質問に対しても、Yes.と言って話し始めてしまったけれど、その後でやっぱりNo.だった!と思ったら、Oh sorry! My answer is “No” , because…などとやり直したって大丈夫です。(笑)
とにかく自分の意見をしっかりと伝えきることができれば、面接官はしっかり採点をしてくれます。
✅大事なのは”文章単位”で話せるかどうか
ここすごく大事なポイントです。
いつも活発で明るくて英語が好きな小学生の子が、面接対策をせずに受験し不合格になって落ち込んでしまった場面をこれまで教師として何度か見かけたことがあります。
原因はおそらく”文章構成力”不足です。
面接ではとにかく文で話せるかが問われます。
例えば、3級でよくあるHow many ~ are there?などのいくつあるかが問われる問題。
絵を見るだけなので簡単な問題ですが、Three!と元気に答えても満点は取れません。
There are three.などと文を組み立てて答えるべきなのです。
文章で話すというのはとっさにできるスキルではありませんので、日頃から文法学習や会話トレーニングが必要なのです。
✅日本語と英語の言語の違いを日頃から意識して!
日本語は文章を完璧に組み立てなくても伝わる言語です。
しかし英語は正しい場所に単語を配置して文を組み立てて伝える言語です。
ex 主語の必要性の有無
「公園行きたいな!」→ “私は”を入れなくても伝わるけど、英語では I want to go to the park!にしなければなりません。英語においては主語は必ず必要なのです。
ex 動詞が先に来るか後に来るかの違い
● I go to school.
● 私は学校に行く。
日本語と英語を比べると、動詞を置く場所が最初と最後で真逆の言語なのです。
英語話す時にはまず動詞を伝えるクセがついていることが大切です。
ex 助詞を入れ替えることができるか?
本屋であの本を買いたいなぁ。
買いたいなぁ、本屋であの本を。
本屋で買いたいなぁ、あの本。
などなど日本語は場所を入れ替えても伝わる言語です。
しかし英語は順序が全て!
I the book at the bookstore want to buy!なんて言うことは許されないのです。
英語と日本語の違いは他にもたくさんありますが、こういった大きくルールが異なる言語であるからこそ気をつけるべきポイントを意識して話すようにするのが大切です。
おわりに
英検面接に関わらず、上記のこれらのポイントは全て英会話において非常に大切な基礎ばかりです。
まずは「伝えたい!」という気持ちが面接において何より大事です。
その意志は必ず面接官にも伝わっています。
しかし、「自分の意見を伝える」というのは簡単なことではありませんよね。
普段の生活の中にある問題や課題に対して、自分はどう思うか?自分の立場ならこんなときどうするか?など日本語で考える癖をつけることが大切です。
特に2級以上は環境や政治のテーマについての意見を求められることが多いので、普段からの考える癖やある程度の基礎知識は重要です。
「緊張したけど、英語で話したり自分の意見を伝えるって、なんか楽しかったな!」とお子様にとって英検(R)の面接が達成感のある刺激的な思い出になることが、今後の英語学習や英会話力UPのモチベーションへとつながっていきます^^
長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました!
受験を控えている方、頑張ってくださいね^^
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