英検(R)一級一次試験対策と面接試験体験談

英語学習

今日は英検(R)一級の一次試験対策と二次面接の体験談についてお話しようと思います。

英検(R)初級者向けの面接の流れと合格ポイントをまとめた記事を以前書きましたが、

今日は自身の一級合格時の話をまとめていきますので、よろしければ最後までお読みいただけると嬉しいです🔆

英検(R)一級のレベル・試験内容とは?

英検(R)一級は英検の最上級レベルで、合格すると世界基準の英語レベルを測るCEFRのC1というレベルに相当します。

英検(R)ホームページには「一級は大学上級程度」と記載されています。

試験内容は以下の通りです。

  • 筆記100分【リーディング・ライティング】
  • リスニング35分
  • 面接 10分【自由会話・スピーチ・Q&A】

 

一次試験対策

今回は面接がメインの記事なので筆記試験についてはさらっとまとめますが、リーディングについてはとにかく多読と単語学習をコツコツ続けるほか対策はないのではないかと。(笑)

私が一級を合格したのは三年ほど前ですが、その前の年に一度チャレンジして一次試験を不合格となっています。

旺文社の過去問題集や出る順の単語帳など定番の教材は一通り買い揃えて試験2,3カ月前から勉強して臨んだものの、実力不足で合格ラインからマイナス2くらいで不合格。

その後ひたすら日常生活でも使わないような意味不明な単語を眺め続け、過去問も12回分(6回分の過去問題集2冊)を解き、二度目のチャレンジで合格ラインからプラス1でギリギリ合格することができました。

一級は英語教師としてはやはり持っていることにステータスがあるので、ぜひ取りたいと思っていましたが、ギリギリ合格レベルで全然いいや🤣と最初から思っていました(笑)

一級の参考書などを手に取ったことのある方は分かると思いますが、とにかく最初の単語問題が難しすぎるのです。意味を日本語で調べても、日本語ですら「え?」ってなります。(笑)

難関な単語問題で対策をしたのは、前後の文章の文脈から推測する力と「この選択肢は絶対違う!」と言い切れるくらいの消去法ができるための単語力をつけるという二つのトレーニングは行っていました。

問題の中の(   )に入る単語は超難関ワードなのに、それを含む本文自体は結構優しい単語でまとめられていて、こういう意味の言葉が入るんだろうなぁと推測できるところまでは問題がヒントを与えてくれているのです。

なので、前後の文章を素早く、でもしっかりと読み込んで大意を理解するというトレーニングを演習問題や過去問を使って行いました。

文章を一度読んだら「こういう言葉が入るべき!」と自分で言えるようにするトレーニングです。

消去法ができるための単語力というのは、選択肢のうちふたつくらいはたいてい意味不明な難しい単語で、あとのふたつくらいは「なんとなく聞いたことある」もしくは「ちょっと曖昧だけど確かこんな感じの意味だ」と感じられる難関大学受験の単語帳で習うレベルのような堅めの単語たちです😎

そんな後者の単語レベルをしっかりつけることに重きを置いて学習しました。

日本語ですら難しい単語を覚えることよりも、なんとなく知ってるぞ!という単語量を増やすことで、消去法を使って解くことができ、時間短縮にもつながっていきました。

なんとなく知ってるレベルなので、実際日常会話で使う単語レベルでは決してありませんが。(笑)

また、単語を「ポジティブ」か「ネガティブ」かでざっくり意味を判断できる力も重要です。

文章自体がポジティブかネガティブな意味の内容かは結構わかりやすく書かれていますので、そこから選択肢の意味合いを合わせて考えていくというのも時短の解答法です。

長文対策はひたすら過去問。あとは英語のニュース記事をインターネットで読んだりもしました。

リスニングは比較的得意でしたが、だからこそ点数を落とさず常に高得点が取れるレベルにしなければと思い、得意でもたくさん演習はしました。

特に一番最後のものすごい長いメンタルがやられる高得点問題2問のトレーニングをしました!(…が、当日は1問間違えてしまいました🤣🤣🤣)

 

ライティングは長文エッセイの書き方をしっかりと勉強し、基本を身に着けたらあとはインプットが大切なのではないかと思い、取り組んだことが以下のようなことです。

ひたすら自分で書きまくって練習する!というよりは、ニュースで(日本語でも英語でも)試験に出そうなネタ収集をしたり、ライティング対策の教材に載っているサンプルエッセイを読み込みました。

私の受験回では「医療」がテーマになったエッセイで、たまたま試験数日前にヤフーニュースで偶然目に通していたアジア貧困地域の医療体制の劣悪さについての記事がそのテーマにぴったりだったので、「貧困地域では同じ注射針で何人もの患者に治療を行うことで感染が広がっていることが課題だ」など実際読んだ内容を例に挙げながらサラサラと書き上げることができました。

例を挙げることはエッセイで必須ですが、当然ながら具体的で説得力のある例を挙げるほど点数は高くなります。

日々の「意識・関心」をもったインプットってとても大切だなぁと実感しました。

一級面接の体験談

面接の流れ

  1. 入室
  2. 面接カードを渡す
  3. 着席
  4. 氏名確認と簡単な日常会話
  5. トピックカードを受け取る
  6. スピーチの考慮時間 1分間
  7. スピーチ 2分間
  8. Q&A 4分間
  9. トピックカードを返却
  10. 退室

実際の体験談

面接試験のメインパートは大きく3つに分類されます。

  1. 自由会話:面接委員と簡単な日常会話
  2. スピーチ:与えられた5つのトピックの中からひとつ選んでスピーチをする
  3. Q&A :スピーチの内容に対して関連した質問に答える
1.自由会話

私が合格できたのは間違いなくこのパートのおかげだといっても過言ではありません。(笑)

3級や2級などの級の自由会話は挨拶のみで、採点に入るとしたらアティチュードの項目のほんの一部の要素になるくらいで重要とはいえないレベルですが、一級の自由会話は割と長い時間行うのでしっかり採点に入るのだと思います。

日々の職場でのネイティブ同僚教師とのどうでもいい雑談力がこんなにも役立つことになろうとは。(笑)

面接室に入ると日本人とネイティブの男性二人が面接委員として座っていました。

日本人面接委員はTHE★大学英米学部(もしくは言語学)教授!といった雰囲気の人でした。伝わりますでしょうか?あの堅い感じ🤣(笑)

ネイティブはさわやか系の優しいおじさんでした🤣

挨拶のあと自己紹介をしてくださいと言われるので、教師であることや世界一周をしたことなどを話しました。

すると、面接委員二人とも世界一周ネタに飛びつきがすごくて🤣

どこ行ったの?なにが一番楽しかった?登山した?(←ネイティブが多分山好き。)などなどどんどん質問がきてワイワイと楽しくお話しました。(笑)

その後のスピーチは撃沈したので、私のスコアの流暢さや発音の高得点は間違いなくここで判断されたものだと思われます🤣

これはアドバイスになるのかよくわかりませんが(笑)、面接官が掘り下げて質問したくなるような経験や経歴のネタがあると自由会話でアイスブレイクができて場が明るくなります✨

スピーチ

私の絶好調期は自由会話で終了(笑)

スピーチのトピックカードを渡されて、それを “一通りすべて目を通してからひとつ選んで2分間のスピーチ内容を考える” のがたったの一分間。ここが本当に時間が短すぎて苦しいところです。

旺文社の面接対策本など購入し一分間で選んで考えるという練習は少しはしていきましたが、あの本番ならではの緊張感の中で焦ってカードを見た途端頭は真っ白に。(笑)

5つのトピックは長い文章では決してないのですが、一級らしいハイレベルな時事単語も多いので、背景知識がないとささっとすべて理解して読めるわけではないのです。

そして私が前日まで練習していた「問題集のトピックよりも明らかに本番のすべての5つのトピックの難易度が高い」という事実に焦りました。

完全にパニックになって選びきれなくなってしまった優柔不断な私は、スピーチ内容を考えることもできずあたふたして1分間が終了🤣完全に練習不足です。

そしてどのトピックにしますか?と聞かれたときには思わず一番語数が少なく短いトピックを選んでしまいました。

Mass Shooting

そう、私が選んだのはMass Shooting(銃乱射事件)について、日本はもっと対策を講じるべきなのか述べよというもの。

今思い出しても笑えます。なんで、あえてこれにした?🤣パニックって怖い。

たしか他にもオリンピックなどの競技は男女別ではなく混合で戦わせるのが公平というものではないのか?といったものなどもあり、後から考えれば銃乱射よりは話しやすいものもあったのではなかろうかと。(笑)

5つのトピックは、政治や経済、治安や環境、コミュニケーション系などある程度トピックのカテゴリーは限られています。ひとつくらい私の好きな文化やコミュニケーション系のネタが毎回必ず入っているのだと思い込んでいました。が、私の受験回はそういったジャンルがひとつもなかったのです😭

とりあえず、今はどこでもテロが起こる時代だからそれに備えてできることはしっかりと対策を講じるべきであって、政府もそのために予算を組んだりちゃんとした会議を設けて問題に目を背けずに向き合うべきだなどとつらつら薄っぺらいスピーチを2分間行いました。(笑)

Q&A

スピーチが終わったら、その後ディベートのような形で面接委員と質疑応答の時間となります。

THE★大学教授 の方の日本人面接官にコテンパンにやられました。(笑)

「何か対策した方がいいっていっても、日本はまず第一に銃を持つこと自体禁止されているからこれ以上何をするっていうの?」というのが彼の意見。

「それでも外国人が銃を密輸してきたりするかもしれないし、これからオリンピックもあるから平和を守るためには今から念には念をで何かした方がいいでしょ?」という私の意見。

「今以上なにかすべきか (need to do more?)」という観点が大切なのに、それについてうまく説明しきれない私にたたみかけるように例をあげながら攻め続けるTHE★教授(笑)。

ディベートなら即敗北ですが、優しいネイティブに助け船をもらいながらなんとかQ&Aも終了。

自分の意見を貫き通せず曖昧な返答をしてすぐ相手に流されて同調しがちな典型的な日本人にはここではなってはいけないですね。(笑)

 

あーもうこれは落ちた。と思ってガックリ肩を落として帰宅したのですが、自由会話の盛り上がりのおかげでギリギリこちらも合格できました。

後から考えてみれば、ちょっと観点はずれているけれど、「2分間スピーチで話し続けられて、質疑応答でも無言にならずとりあえずポンポンと意見交換ができる」のであればたいていは合格ラインAboveなのかもしれません。

面接官も反論するというのがQ&Aのルールなので、そこまで好きでいじめたいわけではないのではないかと。(笑)

 

アドバイスになっているのかはわかりませんが、これが私の一級面接体験談です🤣

これから受験される方へ少しでも何か参考になることがあれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました🔆🔆

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